伝説!アラームファーストモデル★バルカン クリケット★14金無垢 Cal.120

 あの日、君に捧げる言葉も無く、いや..心から喜んでやることが

君への最高の贈りものだとは、わからなかった。

僕は、何度も何度も祈った。

一瞬でいいから時間が、止まってほしいと…

鐘が、鳴った…

それはまるで幻であるかのように、すべてを…そして思い出を…

のみこむかのようにゆっくりと奪い去っていった。

僕は、忘れない。

あの日のことを、決して…忘れない。



20年経った今日もあの日と同じ駅のホームに僕はいた。

そして、気が付くとそこにはあの日と同じ君の笑顔と、そして…

肩をぎゅっと強く抱きしめる大切なもう一人の君がいた。

そして今日も、あの日と変わらず

鐘が、鳴っていた。

『思い出の鐘』……..藤田　木咲尾 作

前頭からすいません。私の大好きな、又、私の仲間でもある藤田木咲尾さんの素敵な詩の一節だが、このヴァルカンのクリケットを言葉で表現するならばこの一節が、ぴったりだと思い載せてみました。それほど今回の一品を表現するのは、難しい。1947年にロバート・ディティシャイムが、このクリケットを開発し、世界を震撼させたが、逆にこの開発が、1858年にモーリス・ディティシャイムが創業した長い歴史を持つヴァルカンをクリケット開発から20年で終止符をうつことになったのかもしれない。後年、彼の息子であるミッチェル・ディティシャイムが、父のことをこう言い残したという一節を見つけた。『彼のアラーム開発への情熱は、並大抵の努力で出来たものではない。今世紀最大の功績として称えたい。そして彼は、それ以上に母と私を大切にしてくれた』とこの一節が真実かどうかは、わからないが歴史の中に現代で、忘れ去られている一番、大事な事が見えてくるのかも知れない。

そんな歴史を刻んできたオリジナルの今回の一品は、前頭で申し上げた”Cal.120”搭載、それもダイアルに刻まれたアラームポイントの為のブルーのコーナーサークルの秒単位の指標が示す通り、これが伝説ヴァルカンのファーストモデルである。このクオリティーの高いフェイスデザインは、アラームセットの為に描かれたブルー秒単位で刻まれたサークルの内側に秒針の為の60秒の目盛りを刻み、その内側に下地のシルバーよりもメタリックを濃くしたサークルを描き、そのライン上にアプライドのアラビアンインデックスを3,6,9,12と配置し、その間に5分ごとに、ドットのアプライドインデックスを添え、初めてアラームの時計を手にとった者への細かな気配りが伺える。当然、秒単位でのアラームセットは出来ないが、1分程度のアラームタイムの誤差と、30秒という長いアラームの駆動時間は、その後の各社のアラームムーブ開発の戦いの中で、ヴァルカンを超えるものは無かったのも事実である。

【コンディション】

日差±60秒、完全OH済みの6ヶ月保証お付けいたします。アラーム完全稼動、アラーム針曲がりなし。ケースは小キズはあるものの、目立つキズは全くございません。ダイアルも全くの無キズ、経年のヤケ無しの最高なコンディション。ダイアルは経年のヤケはあるが、リフィニッシュ無しの完全体のオリジナルコンディションの最高の一品。