
その独特的な厚みのあるふっくらとしたケース。世界で初めてとなるスクリュー式の裏蓋を懐中時計で開発したフランソワ・ボーゲル社製、ご存じパテックフィリップRef.1493の同型ケースとなり、防水時計にだけ許されたマッシュルーム型竜頭は1493パテックそのままを感じる最高の造形美となる。機械はマニュファクチュール世界3大クロノグラフと言われるGキャリバー95M。クロノグラフ機構全てにアングラージュを施し、各スプリングの強度に重点をおき、実用性クロノラフとしては右に出るムーブメントはないだろう。 ティファニーとしてのWネーム、納得するはずである。
Its uniquely thick, beautifully rounded case has an unmistakable presence. Made by François Borgel, the pioneering case maker who developed the world’s first screw-back case for pocket watches, it shares the same case design as the celebrated Patek Philippe Ref. 1493. Even the distinctive mushroom-shaped crown, reserved for water-resistant watches, strongly evokes the Ref. 1493, creating a truly exceptional sculptural beauty.
At its heart is Movado’s manufacture Calibre 95M, often regarded as one of the world’s three great in-house chronograph movements. Every component of the chronograph mechanism is meticulously finished with anglage, while particular attention was given to the strength and durability of each spring. As a practical, highly reliable chronograph movement, few can rival it.
And with the prestigious Tiffany & Co. double signature on the dial, everything about this extraordinary watch simply makes sense.
ニューヨーク、マンハッタンを南北に流れる通り『Fifth Avenue』、”五番街”。信号にかかる”5AV”の看板をみると、『ニューヨークに来た~』と感じで、初めて行った方は、ついイエローキャブに手を上げてしまう人もいたはず。両サイドに犇く高級ブティックに颯爽と入るブラックスーツの綺麗な女性に憧れを感じたことを思い出す…そんな”フィフスアベニュー”で一際目立つのが1837年、創業のチャールズ・ルイス・ティファニーとジョン・B・ヤングの二人が、”ティファニー・アンド・ヤング”を前進としたブランド”TIFFANY & CO”が、当時リテイラーとして、複雑時計を得意としたマニュファクチュールを基盤としたモバドを販売していた1940年代後半の最高の一品をご紹介したい。当然、世界の女性達の憧れとして歴史を飾り、ティファニーダイヤとしてり名声もほしいままにし、時計の分野においても1866年のティフアニータイマー独自機構とするストップウオッチの開発、そして1870年には、バティック・フィリップの後押しも有り、ジュネーブに時計の自社工場も建設し、ムーブメント供給もパティックと契約したことから、ミニッツリピーターなど、数多くのクオリティーの高い時計を製造していった。しかし1930年頃に入ると、世界大恐慌の波を受け、徐々に売り上げも落ち、時計の製造工場もストップ、華やかティファニーの時代は、暗雲の時代へと転がり落ちていった。40年には、現在のフィフスアベニューへ移ってからは、第二次世界大戦での影響も有り、ニューアークの工場で軍事用の精密部品などを造り、一旦、持ち直しを見せたがも、1952年頃からは、パリ、ロンドンからもティファニーが消え、ブローバなどにも買収(ブローバのダブルネームが多いのはこの為である)されるなど、波乱万丈な歴史を歩んできたのは事実である。そんな歴史の中で、やはり時計ファンが、夢中になるのは、その暗雲立ち込める自社工場から一転、他社スイス時計メーカーから時計自体を購入し、ティファニー自ら下請業者にダイアル製造を依頼し、ティファニーとして販売していた1940,50年代の一品の一品であろう。当然、その頃の一品はたまらなく風情があり、クオリティーの高いものもあるから止められない。しかし、当然、ダイアルだけがティファニー製である為、そのダブルネームの希少性、人気性からも偽物も多く、鑑定が難しい物が多いのも事実である。当時、3社のダイアル製造業者と契約していたことも有り、そのカンパニーネームが刻印されているものもあるが、ほとんどが無いのも事実、当然、リダンされているものは偽ダイアルであり、そのリダン痕を見極めるのは、ある程度、経験のあるアンティックショップでコツを教えてもらい、20mmのキズ見で見れば、素人でもわかるはず。本物は字体の線先まで繊細で力強い、又アンテッィクショップでも見極めれない個体に関しては、修理の出来る時計屋さんにダイアルの裏を外してもらい、裏を確認したほうが良いだろう。実はティファニーのダブルネームのほとんどが、ダイアル裏にドブ漬け(綺麗に仕上げる為に液にダイアルを漬ける)の痕跡があれば100%リダンで偽ティファニー、当然、爪足の欠損、溶接痕、ボンド着けもあるから要注意、ティファニーダブルネームの場合は、そこを厳しく追及してからの購入が必然であろう。
そんなティファニーの取り扱いブランドの中でも3本の指に入るのが、今回ご紹介させて頂くモバドである。それも今回、ご紹介させて頂くのは、モバドの歴史の中で最高傑作と謳われ、ロンジンの13ZN,30CH、ミネルバの13-20CHに並び世界3大クロノグラフと世界が賞賛した12時間積算計を装備した”Cal.95M”クロノグラフのティフアニーモデルである。一目見て汚いと思う方はいるだろうが、その先に見る本当の真実はキズ見で見た瞬間、溢れんばかり感動を味わうことは間違いない。その経年のヤケがダイアル全体に広がり、均整整った繊細な”TIFFANY & CO”の文字、トビもせず、そのままの状態で50年の時を”カレ”という経年劣化がトリチウムの盛り上がりを彫刻のように美しく表現している。そしてそこに同じように50年の時を証するブルースティールのペンシルハンド、真っ赤なセコンドハンド、それらすべてがこの一品を特別な存在として、そして世界のリテイラーの頂点を極めしストーリーと、手巻きクログラフの頂点を極めたストーリーを重ね持った最高の逸品としてここに存在し続けていることは夢でも無く、紛れも無い事実であることを皆様にお伝えしたい。













