超美品☆Ref.285.701.20★コルム ロムルス★オートマティッククロノグラフCal.2892A2

 “マルス”。ローマ建国伝説に出てくる戦の神として崇められ、紀元前770年頃にこの”マルス”と人間の娘”シルヴィア”との間に生まれた兄弟がいる。”生まれし泉に狼とたわ群れる神の子”。そう、彼は狼に育てられた神の子であり、そしてローマ伝説記の最初の王。彼の名は『ロムルス』、皆様もご存じ、”トロイ戦争”の伝説記に出てくる偉人である。又、ロマンティックな話として、シルヴィアという小惑星が発見された時、同じくその周りを回る衛星をその子供のように見立て、名を”レムス”、もうひとつを『ロムルス』とした。そして今回ご紹介する一品は、そのロムルスの名にちなんで、”ガストン・リース”(ルネ・バンワルトとともにコルムを立ち上げた)が自らその『ロムルス』にちなんで1966年に発表したモデルである。バーゼルフェアでも、いつも奇想天外のデザインで驚かしてくれるコルム。1995年に創業した間もないブランドだが、ゴールデンチューブをかわきりに、今でも人気のあるコインウォッチを立て続けに発表するなど、予測不可能なデザインに早々と世界のブランドに肩を並べた。そしてゴールデンチューブの真髄を極めた”ゴールデンブリッジ”のように、細長いムーブを金無垢プレートで挟み、まさにブリッジの如く、ケースに架けられ、そこには彫金のすばらしい模様があしらわれ、このモデルの為にムーブメントをわざわざ開発したように、そこには時計という枠を超えた芸術の分野にも一歩脚を踏み入れたコルムの時計史上初めての挑戦であろう。そして更なる進化を遂げた今回の『ロムルス』。その様相から見ての通り、フランス的芸術を色濃く残し、まるでカルティエに合い通じるものがあるが、そこはコルム。ケース形状にも拘り、持った瞬間にずっしりと手にその重量感を感じさせ、ケースサイドに縦のラインの彫り込みをシャーブに描き、そのフロントの研ぎ澄まされたステンベゼルに刻まれたローマン数字、そしてパールのサンド加工されたダイアルのみごとなまでの職人技。流石にの手作業におけるディテイルに拘ってきたコルムの姿勢を感じ取れる一品ではないでしょうか。そして今回は、箱など付属品はないが、オリジナルのカーフストラップの仕様痕以外、ほば未使用のような状態で、キズ無しの最高の一品としてあなたにお届け致します。

【コンディション】
日差±20秒、ゼンマイ、ガンギ、テンプチェック、注油済み、ムーブメント3ヶ月保証お付けいたします。ディスプレイ用として長い間、飾られたお品であり、完全未使用、ストラップすべて使用痕の無い状態。