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クロノメーターへの想い★ロレックス Ref.4222CHROMOMETER/Cal.710★14金無垢ローズゴールド

PRICE 
MODELRef.4222 クロノメーター 7姿勢差調整  “2ピースラウンド”フロントケース 
MOVEMENTCal.710 
AGE1944年頃 
MATERIAL14金無垢ローズゴールド 
SIZE35mm/横径リューズ含めず 

SOLD OUT

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クロノメーターへの想い★ロレックス Ref.4222CHROMOMETER/Cal.710★14金無垢ローズゴールドのサムネイル
クロノメーターへの想い★ロレックス Ref.4222CHROMOMETER/Cal.710★14金無垢ローズゴールドのサムネイル
クロノメーターへの想い★ロレックス Ref.4222CHROMOMETER/Cal.710★14金無垢ローズゴールドのサムネイル
クロノメーターへの想い★ロレックス Ref.4222CHROMOMETER/Cal.710★14金無垢ローズゴールドのサムネイル

上部を向いた状態を基本とし、90度に後部、90度に前部、180度に下部、右サイド90度、左サイド90度に調整、クロノメーター最低基準とする5姿勢差調整を超えたそこに刻まれた“7SEVEN POSITIONS ADJUATMMENT”。このポジショニングは、1945年頃以前それまでクロノメーター公式認定が自社で検定することが可能であり、自社の精度が他社よりも優れている各差を認識させることが出来る時代としてのメッセージと言っても過言ではない。そんな時代に誕生したある素晴らしい一品のストーリーをご紹介しよう.... 

Ref.4222…CHRONOMETER/クロノメーター 

この一品に出会った時、そのメッセージを受け止るのに、さほど時間はかからなかった。そのワンラインの言葉には、この一品がクロノメーターであることを最大現に謳っているのは確か、しかしなぜクロノメーター表示である最後の2文字にそれまでのフランス語表示である”RE”ではなく、英語表示の”ER”の言葉に意義を唱えたのか… 

1945年頃以降になるとクロノメーターという表示は、スイスの検定局の公式認定で通らない限りは表示が出来なくなる。これはすべて標準に沿ったものとなり、それまで自社の認定に高く意識を持ったメーカーには、各差を付けることが出来なくなる。このワンラインに秘めたるメッセージは、この段階では、公式になってからのメッセージであるのではないかと考えた。しかし当時のロレックスが公式認定になってからもパーベチュアルに対してクロノメーターを求めた通り、手巻きに対して、その拘りをペットネームのようにワンラインで表現することがなぜ必要であったのか疑問が残るのが最初、この彼との出会いであった。しかし深く考えるとそのワンラインのみで表現された言葉の中には、とてつもない現実が秘めていることに確信を覚えた。 

そのケースのラグ部分に刻まれた14金無垢ホールマークを示すローズゴールドの金無垢メタリアルの存在。当時分厚いケースを誇ったパーベチュアルモデルのスクリューバック以外、特に手巻きのスナップバックのローズゴールドはケースが薄いこともあり、耐久性を考え9金無垢で精製されることが多いが、彼に出会った時、その重量感にその神髄を感じたのを覚えている。なぜなら…クオリティーが高すぎるからだ。当時14金無垢のローズの場合は、その銅の性質により精製しにくく、又完成されても柔らかい特徴もあり、手間、コストのかかる鍛造で製造される場合が多く、特にパテックフィリップなどの高級ブランドでは当たり前だが、他メーカーは14金無垢ローズゴールド自体、ほぼ存在しない。ロレックスでさえもほとんどのスナップバックのモデルは9金無垢であるからだ。しかし彼の重量感はスナップでありながらずしりとくる。何かがある….そう確信を持った私は当然、その謎を確かめるべく、そのケースのスリットにオープナーを合わせ、慎重に開閉していく。そのチラリズムのようにケースが開けられる瞬間、顔を出したのは、信じられない光景であった。そこに存在したものは、バックラッシュを制御した留めネジを装備した紛れも無い微調整用の”スワンネック”の存在と、1940年代のロレックスの維新の源となった天輪の微調整用のチラねじの飛びだしによる抵抗力に対し、天輪に凹のリム部分を設け、そこにチラねじをつけることで、その抵抗力を無くし安定感を図った”スーパーバランス”の二つの伝説的存在が共有している現実であった。これは1945年、ロレックスデイトジャストファーストモデルとして誕生した”Ref.4467”に搭載された12ラインの”Cal.A297”には標準装備であったが、他のモデルではありえないことである。そして前頭で申し上げたとおり、すべてそのメカニカルの全貌が明らかになった瞬間、その意味を知ることとなる7姿勢差調整たる”ADJUSTED 7PPOSITIONS “、”CHRONOMMETER”、そして公式認定の意味をなすアルファベット”N”の無いムーブシリアルの存在が、すべてを語ってくれた。当然、それはクロノメーター検定局ではなく、自社で検定したことを示し、他メーカーとの各差を証する7姿勢差の高級仕上げというとんでもない現実がそこに存在していた。 

それらすべを知った時、感動を超えた驚きの現実と奇跡そのものである。しかしその瞬間、脳裏に浮かんだ疑問、それはそれが公式認定になる1945年前の製造のものであるという不安であった。そしてそのバックケースのインサイドには、そのケースが1945年以前に製造された証ともなるそこに刻まれた”31VICTORIES”の文字と最高の精度を誇るレベルに与えられた”HAUTE PRECISIONS”、そして1944年製造を示す紛れないシリアルナンバーが確かにこのストーリーの完結を語ってくれた。 

この素晴らしい感動が何時間経とうが覚めやまなかった現実を今でも覚えている。それはロレックスが当時、公式となったクロノメーターという現実に対し、クロノメーターにかけた真実の思いをこのモデルに託したことに間違いないだろう…….