1968年の鼓動…Ref.1675セカンド★ロレックス GMTマスター★Cal.1570 ペプシ

 オリジナルコンディションという最高のシチュエーションを武器にここまで自己主張が強すぎる逸品はないだろう。特にその出生から現代に繋がる80年代までのロレックスの真実のヒーローが引きめしあった時代の一品は経年という自然がおりなすその未知たるパワーにより一人一人その魅力が人間のように心を持ったように違いを明らかに魅せてくれる….まるでそれは魂が宿ったように何かを訴えかけてくる………..

ROLEX GMT-MASTER Ref.1675 Cal.1570 Ⅲ1968 PEPUSI

霧の中に浮かび上がる陽炎のようにそれは静かな吐息のような存在を魅せる….青という存在が時を刻みこむごとに静かなる色合いへと変わっていったように、その50年という結末としてここにそれは存在する。赤という存在もまして、青と同調し静寂なる色合いへの時の結晶として存在を高めていく。当然そこにはこの逸品が大事に50年間守らていたように外部からのキズの存在すらも陽炎のように消していく…触るその指に先に見るブラックのマット感の優しさ…そこに広がるトリチウムの様々な存在、淡くほんのりとヤケ落ちたインデックス、そして職人の手の平としての存在であったロレックスの王冠マークそのものもベンツ針の時間、そして分と秒針に飾られたトリチウムと色合いをすべて同調させ、経年という世界が魂を宿していく。1968年3期というバックケースの証が物語るようにその魂は、ダイアル、多少ヤセは感じるがその造形をしっかりと当時のまま残すケース、そしてオープナーのキズの全く無い完璧なバックケース、ねじ込みの多少甘くなってはいるが未だ未だ力を発揮してくれるリューズとチューブ、そしてその指の甲に伝わる肌触りに感動を覚えるドーム風防のアクリル、それらすべてのパーツに1968年の時の語らいが伝わっていることは真実である…..オリジナルコンディション、古きを残す大切さそれは真実を伝える為に不可欠なものであることもお伝えしておきたい。当然、その真実は時に、実用性としてのコンディションの欠陥部分となり、ロレックスの母体なる結果論は実用性を重んじることであり、パーツ交換という結果へと導き、本当の大切な真実が見えなくなることととなる、だからこそ真実を残す為にこの逸品がここに存在している。そしてそれは魂を宿したように…..


『プロローグ』
隅から隅まで覗き込んでも美しさしか目に飛び込んでこないほどの今回の一品、最後に驚きのコンディシヨンとして今月OHの見積もりを日ロレから受け取った価格に最高の喜びを感じた。通常、基本料金が、47000円である為、そこにセットでついてくるかのようなリューズ、チューブ、クリスタル交換を入れれば、最低で60000円はかかる。そこにミドルコンディションでも交換要となるダイアル、時、分針が入れば90000円近くなり、状態が悪いとベゼル一式交換、防水にひっかかりそうな場合は、バックケース、ミドルケースで230000円ともなる。又、ベゼルスプリングや風防のプレートなどが社外品の場合は、OHは受け付けてくれるが、その場合は、完全にケース、バックケース、ベゼル交換は免れないことも念頭においておいたほうがいいかもしれない。当然、この頃のモデルを購入する場合は、日ロレOH見積もり(3ヶ月以内のもの)がとれているものが必然だが、見積もりがとれていても高額な場合は、細かな社外品パーツが組み込まれているか、相当、防水的欠陥があるとみたほうがよいであろう。特に”1675″は他ロレックススポーツモデルの中でも偽物パーツの流通が激しいので、時計購入の際は慎重になったほうがよいであろう。個人的には、ネットで買わないほうがベターである。そんな”1675″の今回の一品、正真正銘のG最高のコンディイションを誇ったセカンドモデルであることは言うまでも無い。2012年、11月見積もり内容:クリスタル、リューズ、チューブ、針…合計79275円也。




【コンディション】

日差±10秒、言う事無しの最高のコンディション。コンディションの内容は前文でこ確認下さい。