幻DS&S社9金無垢シャンパンゴールド★ロレックス キャタピラブレス★1974年頃 Cal.1400

“DS&S” D Shackman & Sons/シャクマン&サンズ

イギリス、バッキンガムシャー　チェシャム、ロンドンにて時計のケースにおける計測業者として公式認定され、自社でも時計の金無垢ケースを製造、販売し、そのクオリティーはロンドン一とも言われブリティッシュ最高のジュエラーとして名高いアスプレイ社にも提供し、時計ブランドとしてはオメガ、ルクルト、ロンジンなどの女性用のチェーンブレスウオッチケースなどを中心に、細かい細工を施したケース製造には定評があり、その名を世界中に轟かせた。特に今回ご紹介するロレックス社としての一品は非常に珍しくまず出回ることはない。そのクオリティーの高さを物語るように9金無垢のキャタピラ状のリンクを重ね合わせ、パネル一枚一枚がまるで生きているかのように変化する様はなかなか面白いものであり、特にキャタピラブレスの中身は金が細かく編み込まれキャタピラが自由自在に腕に動きに合わせて変化することが出来る。腕時計としては非常に珍しい構造となっている。当然その9金無垢ケースに刻印された”DS&S”に寄り添う刻印は9金無垢の375、ロンドンのシティーマークとヒストリックマークが深々とされ、同刻印がブレスにも綺麗に刻印されている。疑い無きその刻印はロレックスがDS&S社に依頼したというまぎれも無い証拠となり、歴史の闇に隠れた真実が紐解きされる瞬間をこの一品が物語っていることは間違いない。
機械は1980年代まで手巻きとしてロレックスの黄金時代を築いてきた”キャリバー1400”が搭載される。レディースとしたそのサイズから21600という高振動となり、その18mmという空間に秘められた思いは、2,3,4番車の基本凛冽として、そこにある受け石に対しゴールドシャトン留めを施し耐久性の限界へとその精度を凌駕した姿がそこにある。