ロレックス★Cal.710/Ref.4270★オイスター 14金無垢ローズゴールド

『ん～』とうなずいてしまう今回の一品、金無垢の中でも、ゴージャスな色合いを魅せ、一種、魅惑の世界に引きずり込まれそうなその輝き…『ローズゴールド』。ピンクゴールドの淡い色合いとは明らかに違い、夕暮れの紅に似たその妖しい輝きにどれだけの人々がとりこになっていったのであろう。

今回、その14金無垢”ローズゴールド”を身にまとい、ご紹介申し上げるのは、何と1944年製造のロレックス、当時バブルバックの全盛期、4代目バブルバックが登場して間もないこの時代、未だロレックスがクロノメーターとして公式認定を得ていない時代(1944年後期までは、自社でクロノメーター検定が許されていた、それ以後公式のみの認定となる)の根強い手巻きファンの為に上流階級だけが許された14金無垢ﾛｰｽﾞｺﾞｰﾙﾄﾞの手巻きモデル”Ref.4270″であり、その公式クロノメーターまでの道のりで最大の勲章であった14金無垢ローズゴールドのスクリューバックのインサイドに刻まれた『31VICTIRIS』の文字は、キュー天文台でもっとも多い数である31個の精度賞を獲得したことを示し、更に『RATUE PRESISIONR』が手巻きの最高峰モデルという意味合いを証とし、『R.W.C LTD』のイギリスのロレックスカンパニーで製造されたことを現代に伝えることがどれだけすばらしいことかを感じる一品であろう。そしてダイアルはリフィニッシュ済みであるが、当時の完全オリジナルのブルースチールのペンシルハンドが、みごとな年輪のヤケをかもし出してくれている。
そしてロレックスが精度への拘りを徹底した追及の元に造られた”Cal.710″。それまでのチラネジから、温度差によるテンプの振りのアンバラランスさを解消する為にテン輪のリム部分を厚い部分と薄い部分に分け薄い部分にチラネジをねじ込み温度変化のテンプへの影響を軽減させたロレックスの特許”SUPER BALANCE/スーパーバランス”の証を角穴に刻み、700系独得のブリッジに飛出た秒カナの奥に見出される”7 SEVEN POSITIONS”の真実。そしてこのムーブ一式、ロレックスの工場で最終段階を迎え、組み立てられた証である『ROW』のマニュファクチャーコード、そして最大のこの一品の山場である『CHRONOMETER』の文字は1944年後半から公式認定としてでしかクロノメーターが認定されなくなった証でもあり、この一品がクロノメーターとして公式認定を受けた初期の希少な一品であることを知ったた瞬間、あなたは、既にこの”14金無垢ローズゴールド Ref.4270″が作り出す魅惑の世界の入り口に一歩、足を踏み入れてしまったのかもしれない。

【コンディション】
日差±120～180秒、ゼンマイ、ガンギ、テンプのチェック済みの最高の一品。ムーブメント3ヶ月保証お付けいたします。