ほぼ未使用☆R番★ロレックス エクスプローラー Ref.1016★Cal.1570 付属品完備

1953年に特殊モデルとして誕生した”エクスプロイラー”、全モデルの中で世界の一般的価値観として、なぜここまで人気を博するのか….サブ、GMTなど他モデルのわかりやすいリファレンスとは違い、エクスプロイラーのリファレンスの謎は奥が深い。
エクブロイラー誕生期、セミバブル時代に発生したファーストモデルと言われる”6150″でさえも、通常オイスター”PRESITIONプレシジョン”モデル、そして同年代にカナディアンロレックスで販売したドレス系エクスプロイラーと違うデザイン、モデルでありながら同じリファレンスが存在してしまう。この第一世代のエクスプロイラーは、更なる北米派生モデルにより謎が深まり、サブ、GMTなどの伝説ファーストモデルとは違い市場価値が、”北米ボーイズ”エクスププロイラー”を除き、今一であるのも事実である。そんな中で、アメリカ向けとしての意味合いが色濃くあったエクスプロイラーが世界市場として始めて誕生したのが”Ref.6610″であり、そのDNAを引き継ぎ、同ファレンスで3回のマイナーチェンジをすることにより、コレクターアイテムとしての必須要素を見出したのが、”Ref.1016″であり、スマップのキムタクにより日本での人気に拍車をかけ、それがアメリカ市場に飛び火し、その頃から世界的市場価値も年々、上向きになっているのもひとつの特徴であろう。

そんなエクスプロイラーから今回、ご紹介させて頂くのは、1989年を最後となる1016の前年リファレンス”1988年”R番”の逸品をご紹介したい。それも今回、ご紹介させて頂くのは、軌跡と言っても過言ではないだろう。
前オーナーが当社オフィスに奥様とご一緒にお越し頂き、1988年2月26日に購入、その購入時に一回だけ腕に嵌めただけの一品。それ以来依頼、23年経った今日まで居間に大事に飾っておいた最高の逸品、そんな大事な逸品を今回当社に販売委託の依頼を頂き、前オーナーからもメッセージカードを購入した方にお渡し下さいとお預りしたほどで、私自身も前オーナーの方から手放すまでに至ったストーリーをお伺いし、涙したほどの大事な逸品。細部コンディションとしては、キズつきやすいベゼルには一切キズは無し、ガラスの1時位置の部分に極細の擦りキズがございます、裏ブタのシールは、当社がクリーニングクロスで拭いた折に上側のシールがとれ、下側部分が未だ付着したまま、当然水などの浸水痕も無い。他はすべてブレス、クラスプ部分も含めて、当然磨き痕も全く無く、小キズ、目立つキズも無く最高の状態。この年代独得ののマットブラックにエクスブロイラー独特のこんもりとしたトリチウムのヤケがほんのりと感じる哀愁漂わす色合いはRef.1016をスポーツウオッチの王者へ導いた証を感じることが出来よう。当然独創的形状たるハイポリッシュな鏡面ベゼルからフロントケースへ、そしてラグへと流れるしなやかなフォルムは、他モデルと違い、その計算づくされたその丹精な顔立ちは、いかにシンプルさを表現できるかを求め、時計の”時間を計る”という真髄を追求した、年齢問わず誰にでも愛される本当の意味での完成形かもしれない。

最後にお伝えしよう。アンティック時計の良さは、その逸品を手にしたオーナーひとりひとりの想い、時に笑い、時に涙することもあったかもしれない。その想いを年輪の如く後世に伝え、未だ手作業で組み立てられた時代の心の通った最高の味わいを味わえることであろう。

最高の逸品に出会えてありがとう……

【コンディション】

日差±10秒。前オーナーが1988年購入以来、購入日に一回だけ腕につけただけで、その後23年間ずっと部屋に飾り大事にしていた逸品である為、当社で裏ブタの開封を必要とする調整、防水検査、磨きはもちろん一切してございません。皆様に磨き痕の一切無い未使用の状態を味わって頂く為にそのままの状態でお渡しさせて頂きます。お渡し後、お客様のご希望で磨き、調整のご依頼の場合はサービスさせて頂きます。細部のコンディションとしてはガラスの1時部分に極細の擦りキズがございますが、他は小キズすらも、当然、目立つキズもの無い最高の一品。