クールストア販売商品

伝説GTグランツーリスモ★ジャガー・ルクルト メモボックス Ref.E861★Cal.825 世界初自動巻アラームデイト ステンレススティールケース

PRICE 
MODELRef.E861 メモボックス GTグランツーリスモ アラームデイト
MOVEMENTCal.825 
AGE1965年頃 
MATERIALステンレススティールケース 
SIZE38mm(クラウン含めず)×44mm(ラグ to ラグ) 

SOLD OUT

申し訳ございません。こちらの商品は現在売り切れです。
同モデルあるいは近いモデルをお探しすることが可能な場合もございますので、
お気軽にお問い合わせください。

伝説GTグランツーリスモ★ジャガー・ルクルト メモボックス Ref.E861★Cal.825 世界初自動巻アラームデイト ステンレススティールケースのサムネイル
伝説GTグランツーリスモ★ジャガー・ルクルト メモボックス Ref.E861★Cal.825 世界初自動巻アラームデイト ステンレススティールケースのサムネイル
伝説GTグランツーリスモ★ジャガー・ルクルト メモボックス Ref.E861★Cal.825 世界初自動巻アラームデイト ステンレススティールケースのサムネイル
伝説GTグランツーリスモ★ジャガー・ルクルト メモボックス Ref.E861★Cal.825 世界初自動巻アラームデイト ステンレススティールケースのサムネイル

時は1924年、イギリスの時計技師”ジョン・ハーウッドが当時のエボーシュSAの中核となるア・シールド社と共に世界初となる自動巻きキャリバーを開発してから世界が自動巻に対しての飽くなき戦いが始まったと言えるだろう。ジョンはその開発を株式投資ではなく生産、販売する権利を販売する形としたことで、その権利を獲得したブランパン、フォルティスの2社の独断場となり、自動巻の開発に世界が出遅れたのは言うまでも無い。1932年ロレックスが全く違う独自の自動巻を開発したことでその勢いは加速し、ジョンのハーウッドセルフワイディングカンパニーも長くは続かず、ア・シールド社へその権利も引き継がれ特許公開により自動巻きの闇に閉ざされた10年の長い月日はここにて陽の目を見ることとなる。当然、ルクルト社も当時高級エボーシュメーカーとしてパテックフィリップ、オーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンなどに提供していたプライドもあり1946年初めてとなる自社自動巻”Cal.476″の開発へと至った。その翌年の1947年には、1938年に株の80%を保有することで事実上ルクルトの傘下となった”ヴァシュロン・コンスタンチン”をグループに向え、同保有キャリとなる”Cal.477”の開発に至り、更にその翌年1948年には歴史にその名を残した”カウンター式バワーリザーブ”を世界で初めて世に出した”Cal.481”の誕生、その後初めての全回転ローター自社キャリとして”Cal.493”の歴史と並行しながら1954年、”481キャリ”を大幅に改良した19800振動に上げた自動巻キャリバー”Cal.812″がバンパーが誕生した。又そこにデイト機能を装備した”813キャリ”が誕生し、そしてその後、ルクルトの歴史上最後となり、言い換えればバンパーの歴史の集大成として1956年、世界初自動巻アラームモデル”MEMOVOX/メモボックス”を世に出した”Cal.815”、そしてデイト付きキャリバー”825キャリ”が誕生した。

手からダイレクトに伝わるその鼓動、動かす度に感じる衝撃的な振動…更にその衝撃音とは全く違うキュートでいて軽いメカニカルサウンドが、その衝撃音と共鳴している。しかし2時位置のゼンマイを巻くことでその共鳴はゼンマイにトルクを与えることで消え、衝撃音だけが腕から体全体に感じるようになる。そしてそこから聞こえるアラームの音はまるで、天からの叫び声として心深く哀愁として残り行く….いつかこの時計と本当に向き合うことが出来ると信じ、この時計の時の奏でる音を来る日も来る日も2時位置のゼンマイを回し、耳を傾けていたことを覚えている。最近やっとこの逸品のすばらしさをここで語ったように判ってきたような気がする。『愛を奏でることが出来る時計…』ある時、こんな詩をメモボックスを購入して頂いた小説家でもあるお客様から頂いた…

あの日、君に捧げる言葉も無く、いや..心から喜んでやることが

君への最高の贈りものだとは、わからなかった。

僕は、何度も何度も祈った。

一瞬でいいから時間が、止まってほしいと…

鐘が、鳴った…

それはまるで幻であるかのように、すべてを…そして思い出を…

のみこむかのようにゆっくりと奪い去っていった。

僕は、忘れない。

あの日のことを、決して、忘れない………

20年経った今日もあの日と同じ駅のホームに僕はいた。

そして、気が付くとそこにはあの日と同じ君の笑顔と、そして…

肩をぎゅっと強く抱きしめる大切なもう一人の君がいた。

そして今日も、あの日と変わらず

鐘が、鳴っていた

『愛の鐘…』


1965年頃、この”Cal.825バンパーキャリを搭載したあるモデルが登場することとなる。そこにはEという頭文字から始まるリファレンスを与えられ、そしてダイアルにGran Turismoたる最高のパフォーマンスを持った”GT”という最高の称号を刻んだ一品が誕生した。 1969年クオーツ到来により高振動化へと進み、ジャガールクルトも28800振動の自動巻アラーム”Cal.916”を開発することとなる。 それは”GT”の名をHPG(HI PRECISION GURANTEED)に変え、新しい時代の幕開けとなった。そしてこの”GT”モデルを最後に人の手で作り上げた18000振動というロービートの時代の幕が閉じることとなる。 人は時間という流れの中で生き、止まることの永遠の時間と向き合い一生を終える。ただその時を想いでとして感じられた時、人生とはこの上ない幸せを感じることが出来るであろう。 大切な人との待ち合わせで、その時間をアラームでセットし、やっとの思いで間に合った約束の時間、様々な大切なその一瞬を迎える為にアラームという時の鐘が必要であったように、今もう一度ロービートという温かみのある時代が必要であるのかもしれない。