経年の哀愁…Ref.1675★ロレックス GMTマスター★1968年/赤青 Cal.1570

ロレックスがほこるスポーツ系の中で、一番、個性的な主張が出来る時計、『GMTマスター』。その中でもやはり”1675の魅力は半端ではない。伝説、”6542″ファーストのDNAを引継ぎながらも独自のデザインで40年以上の長き歴史を築いてきたのは言うまでもない。当然、私から言わせば、16700も16753など、GMTマスターⅡでさえも”1675″のレプリカモデルでしかすぎない存在であろう。

そんなそのリファレンスナンバーを聞くだけでも胸躍る気分になってしまうセカンドモデル”Ref.1675″から定番でもあり、人気層が幅広く、GMTマスターという代名詞そのものである”ブルー&レッド”の回転ベゼルを用いたRef.1675セカンドモデル最終章となる1979年頃の製造の一品をご紹介したい。
では、今回の一品も検証していこう。まずは今回の日本ロッレクスによる見積もりの際に細かく記載される『ご連絡記載事項』の欄には、問題のパーツ混入時に記載される『社外パーツ、改造パーツ、このモデルでないパーツ混入の為、交換が必要です』などの記載は全く無く見積もりが終了したことをお伝えしておこう。お気づきになった方はいると思うが、ダイアル、針、などのパーツが社外であった場合は、日本ロレックスでもOH受け付けをしてくれる。但し、問題パーツの数が重なると、『当社の純正品ではございませんのでメンテ受付できません』などと記載されるので、ロレックスを購入する場合は、ここの欄がたいへん必要となるのでよく確認しないと、そのような個体の見積もり内容でのOHをその時点で断った場合、次回の見積りでは、『純正品では無い』と見積もりの内容が同じ個体でも変更され、OHを日ロレから断られるケースもあるのでご注意を、購入する場合は3ヵ月以内の見積書、若しくは、当然、日ロレでOHされた個体を購入するのが妥当の選択である。
そんなGMTセカンドモデル”Ref.1675”からの今回の一品は、ケース、バックケースはケース交換によるシリアルチェンジも無く、1968年頃当時のものと断定、当社防水検査でも5気圧まではしており、かなり状態は良いだろう。リューズは、ややねじ込みにヤセは感じるもの防水に支障をきたすほどでは無く、これ又いい状態である。ダイアルは、インデックスの盛りの部分、後期トリチウムカラーでもあり、ヤケかけルミナス効力も無いことから1980年頃のロレックスオリジナルのリペア用パーツであろう。12時の一部のトリチウムの上部分が剥がれいるが、良く見ないと気付かない程度であり、当然、30年以上の時の年輪は感じいい具合だ。ベンツハンドに関しては、錆付きの具合、トリチウムがヤケでは無く、カレた状態から見ても1968年のこの個体の製造年パーツであると断定。インデックスの色合いに年輪の差を感じるが、カレた具合がかなりいい色合いとしてピンテージモデルとしての価値を引き出していると言えよう。そしてにこのモデルの最大のアピールパーツである赤青のベゼルディスクは、自然の偶然とも言うべく環境が重なり合い、赤色がピンク色に変化し、青色が薄っすらとなり、奇跡と呼ぶべくフェイド感は感動もの。まさしくこれぞセカンドモデルと言うべく今回の一品、日本ロレックスにてOH依頼、クリスタル、リューズ、チューブなどの基本見積もり以外、ダイアル交換も見積もりに含まれ、消費税込み107100円となったが、ダイアル交換無しでOHが可能とのこと、そして嬉しいことに針交換は見積もりに含まれず、合計7万円以内で格安見積もりになり(但し、次回の見積もり内容はかわりますのでねその場合は、ご了承ください)、このことからも状態のいいことをわかって頂けるはず。ブレスは、1960年代から70年代にかけての巻きのジュビリーでUSAブレス、持った時のだるさのない程度の伸びの程度で年代からしてもいい状態であろう。何と言ってもベゼルのフェイド感がたまらなく、このベゼルだけでも大金を払ってほしいぐらい。そんなビンテージ、オールドGMTの哀愁の漂いを魅せる逸品、あなたはこの美しさに耐えることができるであろうか…….

【コンディション】

日差±10秒、言う事無しの最高のコンディション。コンディションの内容は前文でこ確認下さい。