幻..ロレックス Byウィルスドルフ&デイビス社★銀無垢1918年製造 Cal.10 1/2

1905年5月、以前、時計商社で働いてい時代、”エグラー”という名に惚れ、そのクオリティーの高さに惚れ、いつしかその機械を搭載した時計を販売することを胸に刻み”アルフレッド・デイビス”と時計販売会社を創設。ここに”W&D”(ウイルスドルフ&デイビス社)が誕生した。7月ホルボーン・バイアダクトに移転後、女性用時計を製造販売し、7月スイス・ラショードホンにて事務所開設、ここにロレックスの商標登録をとることとなった….

ここからすべてが始まった……

そんなロレックス創設期の逸品に出会えた時、その真実を見極めるのに時間と労力はかかる。しかしその真実に触れた瞬間、感動以外何物でもないことは当然のことであるとお伝えしておこう。
そんなことを真剣に考えなければいけない逸品に今回は直面した。まず驚くその様相は、鉄仮面とも言うべくハンターの防塵ケースとなっていることだ。1910年代パテックフィリップが考案したとも言われるこの機能は、ダイアルをもう一つのケースで覆い、6時位置のプッシャーで開閉するというこの極めて希少なケース。その光沢のある銀色は、時間と共にその光沢から味わいのある色へと変わる…そう、銀というメタリアルの魅力である。その証を、そしてこの逸品のすべてを知りたく、そっと6時位置のプッシャーを押し、その瞬間、目に飛び込むすさまじいほどのヒストリーコードの数々、まずは、W&Dのこの信じがたい真実に疑いの目を向けてしまう。そう前頭で申し上げたとおり、1915年、ロレックス創業者である”ハンス・ウイルスドルフ”が第一次世界大戦勃発に伴いドイツ名である前会社の名をイギリス名とする為にロッレクス社と改名したが、そのロレックス前の名であり、アルフレッド・デイビスとの共同で創設した”ウイルスドルフ&デイビス社”のロゴが深々と刻まれている。これはなぜと考えながら、その証を探る..そして銀無垢の証である”925”の隣にある”U”の文字を描いたインポートマークは、”ロンドン”から輸出されたものである。これは1920年からの関税引き上げ前にロレックス社が輸出していた事実と同じである(1920年以降は、グラスゴーが主流となる)。そして更に、その下にある最も真実に迫るヒストリックマークは、ロンドンで1918年にこのケースは製造されたものである。そして気になるパテントナンバー”713633”は、ロレックス社として初めて1915年頃にスイス特許庁より認可を得た防塵ケースの特許のひとつである特許ナンバーである。やはりこの逸品はロレックス社として歴史に名を残す希少な逸品なのか。しかし、ここで問題なのが、1918年製造のこの逸品に果たしてロレックス社ロゴ”RWC”ではなく”W&R”が刻印されていることが正解であるのか、当然、ムーブメントは、エグラー社(現ロレックス ビエンヌ社)の独特な700系に遺伝子繋いだオールドムーブであり、その角穴に刻まれた”MARCONI”は、1920年初期までロッレクス社の下請けとして製造を賄っていたイタリアンメーカーであり、当初はリテイラーとして名を馳せたが、グリエルモ・マルコーニがオークションで購入し、その名になったという説や、いろいろ様々だか、ロッレクスのダブルネームも存在することからもディフュージョンブランドの一つであり、1920年頃までのロレックス社製品には、すべてマルコーニ社か、ユニコーン社製造のエグラー製ムーブメントを使用しているのは間違いない。解読すればするほど、謎がせ深まる、しかし、見れば見るほど、ひして感じれば感じるほどその美しさのとりこになっていく。そんな逸品がここに、そして未だ未だ実用としても使用できる耐久性のこの存在すら奇跡と言っても過言ではないこの逸品の真実を信じることができるだろうか。しかしこのすさまじいほどのオーラは、特別なものとしての風格と気品すらも感じ、この逸品を手にとったものでしか味わえない最高の歓喜な喜びがここにあることは間違いない…..

【コンディション】

日差±2分、ガンギ、テンプ、ゼンマイチェック、注油済みの最高の一品のムーブメント3ヶ月保証お付けいたします。ダイアルは、奇跡のオリジナルコンディション、そしてケースは、小キズはあるが、年代的にみても驚く歩度のコンディションである。