極上品Ref.PM00268★バネライ ラジオミール 8DAYS★Cal.2002/3

 2005年にCal.2002を世に出してからマニュフアクチュールへの新たな展開を計ってきたパネライ。P2000シリーズでは、3重香箱などで10日間巻きを実現させたり、自社製トゥールビヨンなど、デカ物パネライの特徴をふんだんに生かし、クオリイティー、デザイン性すべてを満たしたハイエンドプランドとしての確固たる地位を築いてきた。しかしそれは1930年にイタリアの秘密工作員に支給された唯一のロレックス/エグラー社のムーブメントを搭載した”ラジオミール”のDNAの完全なる継承としたその名のとおり、ラジオミールシリーズの存在と、そこに長きにわたりパネライの歴史をささえてきたOPキャリがすべてのパネライの歴史を語り続けてきたのは間違いない事実である。そんなパネライから今回、ご紹介するはラジオミールから”Ref.PM00268”をご紹介したい。ロレックスからの伝説を引き継いできた伝承系キャリバーOPを脱し、マニュファクチュールの必要性を唱えた第一弾、自動巻きPM00278と同時期に誕生し、268は手巻の良さを生かしてバックケースのエキシビジョンから覗き見せるそこに刻まれた”THREE BARRELS”が述べるように3つの香箱を搭載するこてとで8日間のパワーリザーブを実現した。テンプブリッジには安定性とメンテのし易さを生かしたツインブリッジ採用。手巻ながら21石で耐久性も高い。ケースは45mmとその存在感は絶大なもので、逆三角錐のリューズはOPよりもやや大きく操作し易いのも特徴的であろう。そんな今回の一品、中古ではあるが、打痕、キズも無く、磨きはしてあるものの、痩せも全く感じさせない最高の一品であることを告げよう