2025年09月12日

ロレックス デイトジャスト 6605 誕生の真実のストーリー  同時発売

1945年、創業40周年のパーティーの席で、世界で始めて小窓に日付が自動的に変わる腕時計が発表された。それはジュネーブロレックス創業者”ハンス・ウイルスドルフ”の最愛の妻でありロレックスジュネーブ社の取締役でもあった” フローレンス・フランシス・メイ・クロッティ”、そしてロレックス社の立ち上げのきっかけともなった盟友であり、永遠のビジネスパートナーとなったエグラー社(現ロレックス ビエンヌ社)創業者であった”ジョン・エグラー”という偉大なる人物を2人を同時に亡くした悲しみは当時のハンスの心境はとてつもないものであたに違いない。その思いと意思が1926年の世界初のオイスターモデル、そして世界初のローター式自動巻きパーペチュアルと続き世界初のデイトをカウンター式に表示し24時を過ぎた直ぐにデイトカウンターを切り替える機構を開発した結果の現代に続くロレックスの主力モデル”デイトジャスト”の誕生に繋がったと言えよう。当然、それはその二人の意思を引き継ぎ1945年創業40周年のパーティーの席で発表された事実からもデイトジャストの開発に魂を注ぎこんできたハンス、そしてロレックス社の意思を感じるこぬが出来よう。

 

それは40周年として発表されたファーストCal.740搭載の4467ファーストから始まり、翌年には6075のセカンドモデルが誕生、1952年頃には745キャリバー誕生に伴い、オイスターデイトファミリーとした5030から6030、そしてデイトジャスト本家たる6105、そして6305へと軌跡は繋がっていく。そして1950年に登場したそれまでの方巻き上げから両方向からの巻き上げを可能としたキャリバー1030誕生により、1954年、デイデイトキャリバー1055誕生、そして1955年、1065が誕生し、ここで現代に繋がる完全なるバーベチュアルなデイトジャストがここに誕生する。

 

Ref.6605

 

それまでのカレンダーの機構を180度変え、24時間で一回転する筒カナにカレンダー車を連動させ、カレンダー送り車の表側に24時間回転し0ポジション到達時にカレンダー盤を送るクリックを取り付け、更に裏側には、その同時点で瞬時にカレン盤を送る為に半月型のパーツに0ポジション時に穴に落ちるよう食い込みを設け、そして23の歯を確実に送る為のカレンダー送りバネを23の歯に絡ませることで確実にデイトを送ることが可能となり、この1065誕生により1945年の誕から初めて瞬時に変わるデイトジャストがここに誕生したと言っても過言ではない。そして1055デイデイトにより文字盤の足を無くし、文字盤の内側にカレンダー盤と同じ大きさで、同じ薄さの溝を設け、その0.5mmほどの溝にカレンダー盤を入れ込むことで、回転時の誤作動を軽減させた。この機構は現在のベースにもなっている。そして今ままでの機械部にとりつけてあったローターと連結する車を単独のパーツにすることで、修理時の分解、組み立て作業が大幅に軽減した。更に始めとなる緩急針を無くすことで、振動や衝撃による時間の乱れを無くした。全てにおいてそれまでの620のDNAを取り払い新しい時代の幕開けとなったのが1065であり、その機械を搭載した6605デイトジャストが本当の意味でのハンス・ウイルスドルフが形にしたかった真実であったのは間違いない。文字盤は1955年頃よりロレックスの歴史で最初と最後となる59年頃までのROLEXの文字が立体的に表現された特別という時期に誕生したクオリティーの高い作り。当然、当社でオーバーホールはさせて頂きましたので、最高の逸品として皆さまにお届けしよう。