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| 【商品説明】 1963年、世界を真に新刊させたモデルがセイコーから発表された。”セイコーマティック5” その名の通り自動巻きであるが、原点は1958年に開発されたマジックレバー式の自動巻き機構で、これは左右から振られた回転をバックラッシュのおきないように2つのアームにそれぞれに爪をつけ、巻き上げを完璧にしたことで、当時のスイス時計業界からも注目された。機構としてはIWCのペラトン式と考え方は似ているが、ペラトンように大きなスペースを必要としないことで多くの派生モデルをも生み出していった。その起源をベースに若い方を明確にターゲット層にして、セイコーの歴史の中で始めてコンセプト主体でマーケティングを行い、1963年、『セイコー自動巻ラッキーチャンスキャンペーン』を実施、1964年に『セイコーファーストキャンペーン』を展開し、新入社員など社会に出る初めての方にビジネスにおいて最初の時計はセイコーであると宣伝、瞬く間に日本中がそのモデルを腕に巻くことを一つの時代の先駆けの感じていた。 その名が、『セイコー5』である。Sports, Street, Suits, Specialist, Senseをコンセプトにし、その内容も明確にした。 1に、マジックレバー式自動巻きに、2に、様々な仕事の環境でも耐えうる防水機能に耐衝撃とした完全スクリューバック構造。3に、より視認性を高めた大きなデイデイト表示、4に、自動巻きを確信させる為のあえて竜頭の必要性を無くすように4時にケースと同化するように高さをあえて低くし、5に、男らしいいで立ちをメタルブレスを標準装備させることで、完全に若い層に強い支持を受けた。1964年にはTVCMでの社会への影響性などから、その確信的なデザイン、よりコストパフォーマンスとなったことで、セイコーは時計として初めてグッドデザイン賞を獲得した。1968年には”セイコー5スポーツ”を発表。1969年には、ゼニスのエルプリCal.3019CH、そしてホイヤー、ブライトリング率いるスイスクロノグラフ勢のキャリバー11と同じく世界初自動巻きクロノグラフCal.6138搭載、”セイコー5スビートダイマー”を発表、世界のセイコー5となり、一時はスイス時計産業の販売数を超えたほどになった。その後、国内産、逆輸入など、国産セイコー5の製造数が減少されていく中で、レアなモデルを発表し、歴史的なコレクターアイテムとして現在でもセイコーだけのコレクターが全世界に存在する。 そして今回ご紹介するモデルは、シンプルにセイコー6347とも呼ばれ、月齢を意味するルナをネーミングとして”ルナカレンダー”とも呼ばれる。セイコーモデルの中で、月齢機能搭載の唯一の自動巻きである。1969年にクオーツ開発にともないセイコー5が下火となり、結果1977年にはファイブモデルはカタログからも消え、同時イギリスでもセイコーUKが設立されたことで、人気が以前とあったヨーロッパ市場で5セイコー5は継続的に発売された。そのセイコーUK市場向けに諏訪から輸出発売されたモデルがルナであったとも言われるが、何故かその歴史を語る者もいない。6347機が輸出用に開発されていることは明らかではあるが、ルナカレンダーがイギリス市場に昔、数多く見られたのは、1980年代初期から6347機が製造終了となった1988まで発売されたことは云うまでもない。ジャパニーズセイコーの歴史から消えた6347-6010。サードダイバーでも人気のある63系の独特なローターサウンドに、三方向からのバネで縦から横からの振動に強いセイコー名機を飾る耐震ダイアショック。そして角型フェイスの半分を月齢にし、下部に大きめのデイトを装備、バックケースは完全なスクリューバックで、そのバックに深く刻まれた諏訪の証は、セイコー5が日本から消え、その遺伝子を海外に求め、いつか日本にセイコー5の再来を信じ、その未来をこの一品でもさえも知っていたのかもしれない。 |
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