クロノグラフ構造の中に、その伝説を主張するかのように存在するむき出しの角穴車、分厚いオペレーティングレバーで15枚刃の下段ピラーを確実に回し、上段の6枚刃ピラーのスポット部分にクラッチングレバーが入る事でドライビングホイールとトランスミッションホイールの連動とクロノグラフランナーが接合しクロノグラフが作動する。その6枚刃にすることで2時位置のプッシャーでリセットまで行うこととする。モノプッシャーとして1919年に初のクロノグラフとして目覚めたキャリバーGHTエベラール仕様。まさにこの一品はエベラールの歴史の軌跡のストーリーの始まりとなった。 それは後キャリバー22として公式にキャリバーナンバーを与えられ、そのDNAはキャリバー65としてエベラール16000キャリの伝説へと繋がっていく。 1887年にスイス時計の聖地、ラ・ショー・ド・フォンで創業以来、135年以上の間、ファミリー企業として時計製造に営んできたエベラール。1919年にモノプッシャー式クロノグラフを腕時計として初めて開発後、ベースとしたGHTを軸に65バルジューをモディファイすることで、世界初 となるクロノグラフプッシャーをスライド式のストップセコンド機能としたキャリバー16000により、その伝説を世界中に造り上げた。そのファーストたる威厳は、40mmという当時ではバケモンと言われるほど大きく、18金無垢の懐中時計から腕時計に変わっていったまさに1919年に懐中のDNAをそのままの存在価値としてハンター式ケースに、永遠に腐食しないポーセリング陶器使用の純白の文字盤。全てが伝説であることを確信する…
