
バブルバック最終NA機のローター部分と本機を繋ぐ連結車と絡む香箱と連動する角穴の上部に取り付けられた回転軸となるパーツはどの方向からでも巻き上げるように2つの歯車とカムと独創的なワッシャーを備えることでより厚さを増し、それが結果バックケースが膨らむような形状となりバブルバックと言われる由来となったが、その膨らんだバックケースが腕に装着する時に違和感を感じるという声もあり、特に第二次世界大戦時においてはこの形状が実戦に不向きとも言われ、尚且つ地球観測年の発足が発表された1950年にはロレックスにおいてより実践的なモデルの開発を急がなければならなかったのかもしれない。そんな中で、自動巻きローターと角穴車と連結する回転軸をそれまでの2段から1段に高さを抑えることで、バックケースもよりフラットとなっていった。 1950年その645キャリバーの誕生と同時にセミバブルバックが誕生した。同時にこの645キャリバー誕生は1953年それまでのスーパーオイスター竜頭からツインロックに変更と同時にサブマリーナ、GMTマスターの誕生に繋がっていく。特に同キャリを搭載するエクスプローラーは、地球観測年に伴うプロジェクトの一環としたエベレストの調査も含めたトの登頂を期にマーケティング戦略とした誕生を予定していた事もあり、イギリスのエベレスト登山隊と関わりを持っていたロレックスとしては1952年、イギリス登山隊がネパールから登山許可を得られなかった事もあり、1953年限りの登山に新モデルであるエクスプローラー誕生をジョンハント隊長率いるイギリス隊にかけるしかなかったが、撤退におわり、その命運を絶たれたが、その後、エドモンド・ヒラリー率いる第二隊がエベレスト登頂成功により、エクスプローラーが急遽誕生することとなる。当時オイスターパーペチュアルのスタンダードモデルがエクスプローラーへと転換していったこともあり、3,6,9のインデックスを持つRef.6098、6298、6350、6150がエクスプローラーへと変換していく。 そんな伝説を築いていく645キャリのスポーツモデルの期限年とも言える1953年の一品。定番のオイスターモデル。3.6.9デザインが人気を博したその年に、この一品は誕生し、10金無垢といしう金の美しさと10金という堅さで現実的なスポーツモデルのスタンダードモデルの高級版として誕生したのが、この一品で、6085というベゼルに12時間のスケールを彫金として表現した最高の逸品である。




