
Before the 1950s, this extraordinary timepiece bore the import code “ROR” of Jean Louis Roehrich, the American agent for Audemars Piguet — a mark that today stands as proof of its destined journey into the U.S. market.
From the same lineage that would later give birth to the legendary Jaeger-LeCoultre Geophysic through the famed Caliber 478, this movement was based upon the Caliber 499, developed in 1945. Enhanced to 18 jewels, it embodies an era when precision was pursued beyond conventional limits.
Most striking of all is the engraving upon the bridge: “EIGHT 8 ADJUSTMENT.”
As those words proudly declare, this movement was adjusted to eight positions — an astonishing challenge against the very limits of mechanical accuracy, revealing the true depth of Audemars Piguet’s watchmaking mastery.
オールドスタイル独特の深い味わいを感じる18金無垢のゴージャスなシャンパンゴールドを用いたラウンドケースは、アクリル風防を輪郭するフラットなベゼルはカラトラバ外伝とも言うべく品格たる装いを魅せ、そのベゼルと一体感としたこのケースから伸び出でる鋭利に反り下がるラグへと流れるしなやかなラインは、見る角度によりその表情を変える。当然、ダイアルの刻む時を目視で感応できるスモールセコンドのすばらしさもこの一品の余韻の一部になっていることは言うまでも無い。但し、オールドリフィニッシュである点だけがこの一品の誇りとして残念な汚点であるのも事実。しかしこの世にこのオールドオーデマの逸品の存在自体が奇跡であることも事実。それが50年という歴史をいとも簡単に刻んでいることは誰が予測できようか、そしてこの一品の驚きたるデザインを更なる感動へ導く現実は、真からなる美しさとして機械と言う人が作った産物を芸術として形に変えたアングラージュ、コートドジュネーブ、そしてペルラージュ装飾の言葉では表現できないほどの美しさ。そしてテンプブリッジに刻まれた”ROR”マニュファクチャーコード、それは1950年代以前、アメリカのオーデマ・ピゲのアメリカでの輸入代理店としたジャン・ルイ・ローリッヒのインポートコード。1960年頃以降は”AYP”となるが、その証たる存在は、伝説ルクルト”ジオフィジック”を誕生させた”478キャリ”を生み、そしてヴァシュロン・コンスタンタンを世界へと導いた”453キャリのベースともなった1945年に開発した”499キャリ”をベースとし、18石に上げ、ブリッジに刻まれた”EIGHT 8 ADJUSTMENT”が示すとおり、8姿勢調整というとことんにまで精度への限界に挑戦したオーデマ・ピゲの底力を感じる一品であろう。




