2026年06月

ZENITH SUPER SUB SEA DIVER CHRONOGRAPH Ref.A3736 Cal.146HP 極上品 ゼニス スーパー サブシー ダイバークロノグラフ 入荷


In 1965, Zenith introduced the Ref. A277 Sub Sea Chronograph, a professional diver’s chronograph equipped with a rotating bezel. Then, just one year before the Apollo missions captured the world’s imagination, Zenith unveiled the Ref. A3736. Its inner rotating bezel, operated by a dedicated crown near 11 o’clock, allowed divers to set and monitor remaining oxygen time even underwater.

Equipped with a 12-hour chronograph counter and an internal timing scale that could serve as a lifeline beneath the sea, it was a watch built for extreme conditions. This was Zenith’s own vision of exploration—its own Apollo—and perhaps a silent challenge to Omega and the race for technical supremacy.

1865年ジョルジュ・ファーヴル=ジャコがル・ロックルに創業し、当時、ルクルト、ロンジンと並び、世界三大マニユファクチュールとして、自社ムーブメントの対して徹底した開発への魂を注ぎ込んできたゼニス。1969年、ホイヤー、ブライトリング陣営による世界初自動巻きクロノグラフ”CAL.11”の開発より3ヵ月遅く自動巻きクロノグラフ”エルプリ/3019CH”を開発したが36000振動という高振動自動巻きクロノグラフは当然実質上自動巻きクロノグラフの世界では最高峰とも言えよう。当然ご存じ如く、20世紀を跨ぎ、長きに渡りクロノメーターコンクール御三家としてもロンジン、オメガと共に世界にその名を轟かせていったゼニスであるが、ゼニスが唯一、成し得なかったのが現在ではゼニスの顔となるクロノグラフの開発である。オメガはレマニア社を吸収することにより、伝説”27CH/320,321”を世に出し、当然ロンジンは現在でも世界最高峰クロノグラフキャリ”13ZN,30CH”など、1950年代、ゼニスは完全に後発となったのは言うまでも無い。当時、ゼニスは、当時クロノグラフメーカーとして高い評価を得ていたエクセルシオパークからCal.4をベースとし143系クロノグラフキャリを世に出したが、独占契約、買収にも至らず、当時12時間積算系が必然条件とされていたアポロ計画で既に上位を決めていたオメガ、ロンジンからは完全差をつれられていたことは事実であろう。当然、世界の時計メーカーが名乗りを上げ、セイコーでさえも選抜されたアポロ計画を意識していたのは言うまでもない。そんなゼニスに転機が訪れたのは、当時から水面下で目をつけていた門外不出として他社に供給しないクロノグラフキャリバーを開発していた”ユニバーサルジュネーブ”の存在であり、その名声とは裏腹に1930年代の世界大恐慌から経営に曇りがかっていた事実の中、当時ユニバーサルジュネーブのムーブメント製造を一手に引き受け完全ユニバ傘下として伝説トリカレ名機”291キャリ”、コンパックスシリーズ”281,285,287などを製造、開発していた1911年スイスのヌーシャテルのカントンでジョージ・ペラトン・ステウドラーにより創業され驚異的技術を誇った”マーテルウオッチカンパニー”の身請けの話であった。1959年、念願であったクロノグラフを自社の名で生産することに成功した。その名は”キャリバー146”マーテルCal.749をベースに、ユニバーサルファンであれば、すぐにユニバキャリと気付く、今回ご紹介する一品の心臓部たるキャリバーを覗いてもわかるとおり、そのデカ目のテンプをさらけ出すように存在感をアピールしたテンプ周りは、機械式の唸るテンプの鼓動をこれでもかと表現し、それに伴ったクロノグラフ、ドライビングホイールとの兼ね合いが、まさに美しさを絶対零度としての半永久的美として存在させていよう。146HPキャリを登載し、クロノグラフの頂点を極める為に始動したゼニスのモデルの中には、やはり地球観測年を念頭に入れ、更にアポロ宇宙計画でのオメガの腕時計配給の決定には、各時計メーカーが、オメガのスピードマスターと同等、若しくはそれ以上であるモデルを発表するしかなく、ゼニスは特にマーキュリー計画の選定にも選ばれずにいたことで、尚更、クロノグラフに対する思いは強く、この146HPを筆頭に様々プロ仕様の時計を考案、1965年、回転ベゼルを擁したクロノグラフダイバー”Ref.A277、サブシークロノグラフを発表、更にアポロ計画の前年にはダイバー上での仕事で、酸素ボンベの残量を確かめるすべとしたスケールのついたベゼルを11時位置のノブを回すことで潜水時にも時間をセットすることを可能としたリファレンスナンバーA3736を発表。12時間積算計というアポロ計画での条件下であり、更にインナーに回転ベゼルを装備させることで、命綱としての残量計を装備させた。ゼニスなりのアポロ、そしてオメガへの無言の挑戦状であったのは言うまでもない。

 

BREITLING DATORA 18K SOLID GOLD & STAINLESS TRIPLE CALENDAR MOONPHASE Ref.244.94 ブライトリング ダトラ 18金無垢 & スティール トリプルカレンダー & 月齢 入荷 


By the 1940s, Breitling had reached the pinnacle of aviation watchmaking, introducing the Chronomat in 1942—the world’s first chronograph with a circular slide rule.

Yet at the same time, Breitling explored a far more elegant direction.

The result was the Datora.

Powered by the legendary Valjoux 89, Reference 244.94 combined a triple calendar and moonphase display, reflecting the era’s growing fascination with astronomy and lunar exploration.

Its wedge-shaped markers, floating Breguet numerals, pointer date, and striking red chronograph hand create a design that is both charming and sophisticated.

A true masterpiece from Breitling’s golden age.

 

 

 

1927年、ドイツ宇宙旅行協会(Verein für Raumschiffahrt)が設立され、人類は宇宙への夢を現実の技術として追い始める。そして1942年、ドイツはV2ロケットの試験飛行に成功した。

人類が初めて宇宙空間へ到達可能な技術を現実のものとした瞬間である。

それまで空の彼方に存在した未知の世界は、もはや夢物語ではなくなり、戦後、その技術はアメリカとソ連へ受け継がれ、本格的な宇宙開発競争の幕開けとなっていく。

特に人々を魅了したのは「月」であった。

イギリス惑星協会(British Interplanetary Society)をはじめとする民間研究機関は、月探査ミッションの概念設計や月面活動用宇宙服の研究を真剣に進め、人々は初めて月面到達を現実的な未来として捉え始める。

そのロマンは時計産業にも大きな影響を与えた。

ValjouxやFelsaといったエボーシュメーカーは、曜日、日付、月表示に加え、月齢表示を組み込んだ複雑機構ムーブメントの開発を進めていく。

その代表格がValjoux Cal.89である。

トリプルカレンダーとムーンフェイズをクロノグラフ機構と融合させたこの名機は、後に数々の名作を生み出す礎となった。

そして1950年にはロレックスが伝説的なムーンフェイズモデル Ref.6062 を発表。時計業界は空を越え、月への憧れを腕時計の中で表現する時代へと突入していく。

その頃、ブライトリングは航空時計開発の頂点へと到達していた。

1942年には世界初の回転計算尺付きクロノグラフ「クロノマット」を発表し、航空時計史にその名を刻む。

しかし同時に、ブライトリングは航空時計とは全く異なる方向性の時計を世に送り出している。

それが『DATORA』である。

1940年代から1950年代にかけて、ブライトリングはValjouxやFelsaの高品質エボーシュを採用し、トリプルカレンダーやムーンフェイズを備えた華やかなモデル群を展開していく。

その代表作こそ、Valjoux Cal.89を搭載した Ref.244.94 である。

独特の楔形インデックスと優雅なブレゲ数字のフライングアワーマーカー、ポインターデイト、そして鮮烈な赤色のクロノグラフ秒針。

そのデザインは可憐さと気品を兼ね備え、他のクロノグラフにはない特別な存在感を放っている。

さらにムーブメントに目を向ければ、Valjoux 89特有の2/3ブリッジ構造と大径テンプが姿を現す。

一目見ただけでCal.89と分かるほどの個性を持つその造形は、機械式時計が芸術と技術を高い次元で融合していた時代の象徴と言えるだろう。

 

Vacheron Constantin “CALATRAVA” Cal.453 18k solid gold ヴァシュロンコンスタンタン カラトラバ クロノメーターロワイヤルへの軌跡 入荷


Measuring just 28.8mm in diameter and only 4mm thick, the legendary Vacheron Constantin Caliber V453/V454 represents the pinnacle of watchmaking technology of its era.

Its story began in 1941 with Jaeger-LeCoultre’s chronometer calibers 449 and 450, which later paved the way for the celebrated Geophysic Caliber 478.

Refined and assembled by Vacheron Constantin, whose adjustment expertise rivaled the very best in Switzerland, the V453/V454 became one of the manufacture’s most respected movements.

Then, in the 1950s, it was reborn in chronometer form as the Caliber P1007BS/P1008BS, powering the legendary Chronomètre Royal and reaffirming Vacheron Constantin’s place among the world’s finest watchmakers.

28.8mm径、4mmの厚さに、当時人間が成し得る技術を限界へと導きたる最高のキャリバーが誕生した。『Cal.V453/V454』…..1941年、ルクルト社が精度への挑戦をクロノメーターに託したる”Cal.449/450″が開発され、それはクロノメーター手巻き伝説ジオフィジック”Cal.478″への軌跡となったのは言うまでも無い。当然、当時1936年から既にルクルト社の傘下としてルクルト社のムーブメントの組み立てをも行っていた”ヴァシュロン・コンスタンタン”のパテック・フィリップと肩を並べるチューニング技術が成し得た結果とも言えよう。そして1950年に入り、1907年ヴァシュロン・コンスタンタンが世界にその名を不動のものとするきっかけとなったご存じ、現在でもヴァシュロンの最高峰モデルとして君臨する『Cal.V453/V454』をクロノメーター仕様に仕上げた” Cal.P1007BS/P1008BS”搭載のクロノメーターロイヤルが、復活を遂げた。

それは、今回の一品が、18000振動の丁寧に時を摘み取る語らいからもおわかりのように、34mmという大き目なケースは、何と20mmというラグ幅もあり、大胆且つ、重量感を感じさせ、当時の職人の絶え間ない妥協を許さない匠の魂を感じさせてくれる。特に今回の一品のケースは、驚きの現実を目の当たりにするかのように、50年から復活を遂げた”クロノメーターロイヤル”の中で非常に希少で、まず出会うことすら奇跡と呼ばれた”カラトラバ”ケース。当時、パテック・フィリップが成し得たげ造形の頂点、カラトラバを表現できたのは、パッテック以外、ヴァシュロンしか成し得なかったと言う。それはまさしく、ラウンドの優雅なベゼルとケースから流れいくラグへのしなやかな曲線、そして固めのスナップの3ピースケースとなり、それが6時位置の大き目のスモールセコンドが芸術への架け橋としてこの逸品をタイムピースの最高峰”クロノメーターロイヤル”の原点として導いている。当然、そのすべてのプロセスたるスモセコキャリ”Cal.453″は、昔ながらの精度へ拘りを感じるデカ目のチラネジとカンギ、アンクルが最高の重なりを魅せ、そこにはアンクルにまで面取りするという丁寧な仕事ぶりも感じてしまう。当然、テンプ周りの美しさは、ブレゲひげゼンマイからそそり立つ先に見るビーンズプレートのヒゲ持ち、そしてその飽くなき精度をしっかりガードする為のスワンネックの美しに、ついついため息をこぼしてしまい、更にジュウ様式独特の2,3,4番車をコートドジュネーブ、そしてアングラージュで仕上げた一つのブッジに集約された造形には、方やジュネーブ様式のパテック12系には決して劣らない、いやそれ以上であろうパテック12系よりも一回り大きいことからも12系の優雅さにプラス、男らしい堂々たる存在感を感じることであろう。

 

VACHERON CONSTANTIN Disco Volante Ref.6335 Geneve Seal Cal.1003 18k Solid Gold ヴァシュロンコンスタンタン ディスコ ボランテ 18金無垢 入荷 


Disco Volante…

With its center case drawn inward to the extreme and its bezel and caseback dramatically expanded, the Disco Volante emerged as a striking expression of modernist design in the 1960s. Crafted in solid 18K gold, its flowing contours capture and reflect light in a way that transforms a timepiece into a work of art.

Reference 6335.

At its heart beats the legendary Caliber 1003, a movement that elevates the very purpose of watchmaking beyond mere timekeeping. Every detail reveals an uncompromising pursuit of beauty—from the elegant Côtes de Genève finishing and meticulously executed anglage, to the sculptural form of its jeweled settings. Even the movement itself exists not simply as a mechanism, but as an expression of art.

A masterpiece where sculptural design and mechanical artistry coexist in perfect harmony, representing the ultimate refinement of Vacheron Constantin.

 

 ディスコ ボランテ….

 

ケース中央を極限まで絞り込み、ベゼルとケースバックを大きく張り出させた独特の造形は、1960年代からモダニズムの象徴として18金無垢の輝きに合わせてこの世に誕生させた。リファレンスナンバー6335。時計という存在価値を芸術に変え、鼓動として存在する1003キャリバーでさえも、コートドジュネーブにアングラージュ、オリーベの造形たる受石でさえも美としてとしか感じさせない究極を極めた美しさが全てに存在する。

 

 

円盤のようなモダニズム的造形であることで、より18金無垢というボディーの特性を力強く表現している。32mmというサイズだが、ディスコのおかげで、かなり大きく感じる。まさに素材を生かした輝きを特性としたことで、6335のコンセプトがわかりやすい。その美学は文字盤にも注がれ、内部の美への拘りたるストーリーにーよりこのモデルRef.6335の物語は完結する。

 

1953年に開発されたルクルトCal.803をベースに誕生し、オーデマ・ピゲの共有ベースキャリバーとした”Cal.2003″としても活躍した1960年代のヴァシュロンコンスタンタンの歴史を語るに欠かせない名機であり、その美しさはガンギ車以外の凛冽を一つブリッジに留めた独特のジュウ様式のオーラの輝きが物語るように、ヤスリで形を整えその後ダイヤモンドペーストで目視の世界を超え磨き尽くされたアングラージュの美しさ、そこに見てすぐにわかる最上級の濃色のルビーに注ぎ込まれた油溜りへの拘りを感じる徹底した職人の匠の技、1.64mmという限界へ挑戦した薄さにも関わらず、ビーンズ型のヒゲ持ちを有し、飾りネジなどのようなごまかしのないチラねじの美しさ、そしてテンプを跨ぐように伸びたる緩急針とそのすべての美しさは言葉に言いようのない感動を感じるはずである。